私は、8年前53歳で開業届を出してリトマスを開業しました。

そして、8年後の今、その選択をして本当によかった、と思っています。

開業届を出す1年前、地元の「創業体験ゼミ」という起業塾に初めて参加しました。
その時は、起業なんて私に出来るわけがない、と思っていたけれど、興味本位で思い切って参加してみました。
その時点では、自分がどんなことで起業できるかわかっていませんでした。
売りたい商品や、ひとに教えられる得意なことも特に無かったし、
そもそも起業は特別な人がするものだと思っていました。

でも、セミナーで学び、地元の先輩起業家の話を聞いて、そうか、自分が好きなことや自分に出来ることでひとの役に立つ仕事を「創る」のが起業で、キラキラしてなくても、普通の主婦でも起業していいんだな、ということに気づきました。

それから1年、気になるコミュニティに参加してみたり、他の人のお手伝いをやらせてもらったり、自分なりに考えて試しにイベントやセミナーをやってみたりしているうちに、自分がやりたいこと、得意なことを仕事にするアイディアが固まってきました。

今度は、自分の考えを周りの人たちに話を聞き、自分がやろうと思っていることを伝えることを始めました。
「どんなことに困っていますか？」
「どんなサービスがあったらいいと思いますか？」
「こんなことを考えているけれど、どう思う？」

そして、足りない知識を学び、
力を貸してくれる方を探してチームを作り、
起業の準備を始めて、リトマスの開業日を迎えました。

なぜ、起業したの？

「なぜ、起業したの？」という問いに答えるなら、
自分の人生を生きたいと思ったから、でしょうか。

子育てのために会社員のキャリアを諦め、
それでも仕事を続けたくて在宅でWEB関連の仕事をしたり、
塾講師やフランチャイズの塾経営をしたこともありました。
でも、これがやりたい仕事なの？と自分に問うと
「違うけど、主婦だし子育てしてるからこれぐらいしか出来ないし、仕事があるだけでもありがたいと思わなくちゃ」
なんて言い訳していました。

下の子の中学受験が終わって、さあ会社員になってやりたい仕事をやろうと思ったけれど、残念ながら希望の条件で雇ってくれる会社はありませんでした。

主婦や、在宅でやっていた仕事はキャリアとして認められないと言われました。
ああ、私は社会に必要とされない人なんだな、と思いました。

それでも、これからの自分の人生を後悔なく生きたい、
周りの人たちの力を借りながら、自分がやりたい仕事をして、成長したい。
社会の一員として少しでもひとの役に立てる自分でありたい。
そういう思いはずっと自分の中にありました。

こんな思いもありました。
「自分のことばっかり言っているね。自己実現のための仕事なの？」
「主婦として子育てして、親の介護もして、役割を果たしているならそれでいいんじゃない？」

でもやっぱり、私は仕事がしたい。
家族にはそれなりに貢献したと思うから、今度は社会に貢献できる自分になりたい。
自己実現も社会貢献も両方やりたい。
そういう思いがずっと消えませんでした。

そしてそれが、「起業」という形なら実現できそうだということが分かったのです。
はたらく形態も時間も、ある程度自分で決めてコントロールできる。
全部自分で決めて、責任を負うことは少し怖さもあったけれど、
起業してみて、それを上回る楽しさがありました。

起業で「仕事のあるライフスタイル」を手に入れた

私は今、夫と2人暮らしです。
息子も娘も社会人になって独立し、
父を見送り、母は介護施設で暮らしています。

社会の変化が大きく、リトマスの事業の行く先を考える時期に来ています。
悩みも多いけれど、今のライフスタイル、とても心地よいのです。

トップの画像は起業してから始めたフラワーアレンジメントの作品。
お花を触っている時間は本当に癒やされます。
自分がやりたい習い事を自分で収入でできるのも、嬉しいのです。

これから、そんな私の日々のことも紹介していこうと思っています。

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