4月23日、2回目の「プレ終活のきほん」が開催されました。

前回同様、福祉に強いファイナンシャルプランナー、濱倉さんと
相続専門の税理士上野さんから「これだけは知っておくべき」相続の知識をわかりやすく説明していただきました。
第1回目の開催レポートは　こちらからご覧ください。

今回の体験談テーマは「実家・義実家」問題

実家の両親と相続関連の話をほとんど出来ないまま父を見送り、さまざまな手続きや母の介護施設入居と両親が住んでいたマンションの売却を一人で行なった私。
夫の実家も義父が他界後、義母が介護施設に入所しています。

実家・義実家とも、両親が健在の時には相続について話すことはありませんでした。
相続のことって、両親がきちんと必要なことを決めていつか「こうしてほしい」と伝えてくれるものだと思っていたのです。

でも実際は、両親も具体的に何をすればいいのか把握していなかったようで、80歳を超えて介護が必要になってからでは、相続に必要なことを調べたり用意することは難しかったようです。

きょうだい同士も、それぞれ家庭を持つと改まって相続について話す機会もないし、何もせずに時間が過ぎてしまっていた、というのが本当のところです。

相続の準備は時間をかけて。だから早い時期に始めるのがオススメ。

オフィスアウジーテの濱倉さんは、ご自身の体験を踏まえて
「相続の準備や話し合いは、時間をかけて行なったほうが親子やパートナーとのコミュニケーションが円滑になり、トラブルが少なく満足度が高くなります。だから40代・50代からのプレ終活をお勧めしています」とおっしゃいます。

相続についての知識を共有し、我が家の場合はどうするかを少しずつじっくりと話し合う。
「時間が経って考えが変わったっていいんです。それを家族で話し合える関係を作っておくことが大事です」と話してくれました。

そうはいってもいきなり相続の話はしづらいですよね。
ご参加の方にお渡しする2種類のシートは話をするときの助けになってくれます。

お墓・戒名・仏壇問題

私の父も濱倉さんの伯父さんも仏教でのお葬式を行ないました。
仏教と言ってもいろいろな宗派・流派があり、それぞれ少しずつやり方が違います。

違う宗派の人の位牌は同じ仏壇には入れない、という衝撃の事実も知りびっくり。
私自身はほぼ無宗教の状態なので、お葬式をするときになって葬儀屋さんから「何宗何派ですか？」と聞かれてすぐには答えられませんでした。

戒名も宗派や使う漢字によって値段が違うなど、戸惑うことがたくさんありました。
元気なうちに本人が望む形をもっと聞いておけば良かったと思います。

そして、将来は夫の実家の仏壇と私の実家の仏壇が我が家に来ることになります。
私たち夫婦が亡き後は、地方に住む息子に引き継いでもらうのがいいのか迷うところです。

宗教上のあれこれはお金も手間もかかることなので、親にも意向をきちんと聞いておくと安心ですし、
自分たちのこともよく話し合って決めておきたいと思いました。

質問パートは具体的なアドバイスも

今回も相続についての質問が多く出ました。
税理士の上野さんのお話で、相続人の遺産分割の基本を学びますが、
現金以外の不動産などはどう分ければいいの？
そもそも不動産の値段はどうやって調べるの？
などなど、具体的な質問も。

税理士の上野さんから、相続における不動産の評価額の調べ方など、すぐ使えるアドバイスがありました。
実際に売買される価格とは違うのですね。

ご参加の方は、
「とても参考になりました！きょうだいや実家にもシェアしたいです。
今できることから少しずつ進めたいと思います。まずは必要な情報を集めることですね」とおっしゃっていました。

あと2回行ないます。

第3回：2022年5月 7日（土）10：00～12：00（申込締切：5月 2日（月）12：00）
第4回：2022年5月27日（金）10：00～12：00（申込締切：5月25日（水）12：00）
＊体験談は各回異なりますが、専門家のお二人からのレクチャーは共通です。
　ご都合の良い日をお選びください。

詳細・お申し込みは　こちらから

40代・50代から始める「プレ終活」。
家族が仲良く、幸せになれる具体的な方法だと思います。